Louis Vuittonの秘密…製造番号の謎に迫る
製品によって、見つけられないくらい難しいところに隠れているアレ…
アルファベットと数字の「製造番号(シリアル)」。
この製造番号は大切な情報が隠されています。
ルイ・ヴィトンは、創業以来その卓越した品質と革新性で世界中の人々を魅了してきました。しかし、その高い価値ゆえに、ブランドは常に偽造品との戦いを強いられてきました。創業者ルイ・ヴィトン自身も、この問題に頭を悩ませ、様々な対策を講じてきました。
1888年に発表したダミエ柄が模倣されやすかったことから、1896年には偽造対策として独創的なモノグラム柄を発表。以来、ルイ・ヴィトンは製品の真正性を証明するため、様々な工夫を重ねてきました。その重要な要素の一つが、製造番号システムです。
製造年度によって表記のルールを変えてきたため、一概に「数字だけだから偽物だ!」とはなりません。
今回はLouis Vuittonの歴史を振り返りながら、製造番号の秘密を解き明かしていきましょう。
基本的に1990年以降の製造番号(シリアル)はこの法則です。
【アルファベット2桁+数字4桁】
まず、先頭にあるアルファベットは製造国(工場)が示されています。
フランス製
AA、AC、AH、AN、AR、AS、BA、BJ、BU、CT、DU、ET、FL、LW、MB、MI、MS、NO、RA、RI、SA、SL、SN、SP、SR、TH、TJ、VI、VX ※例外:A1、A2、A3
イタリア製
BC、BO、CE、FO、MA、RC、RE、TD
スペイン製
CA、GI、LB、LM、LO
アメリカ製
FC、FH、LA、OS、SD
スイス製
FA、D1(例外)
ドイツ製
LP
特別な製造番号
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スペシャルオーダー:AAS
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リペアサービス:DK
※製造拠点の拡大に伴い、新しいコードが追加される可能性があります。
そして、数字についてですが、これは年代によって変わってきます。
冒頭で1990年以降は基本的にアルファベット+数字とお話ししましたが、以下のような変遷があるのです。
1980年~1984年:基本システムの確立
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数字のみのシンプルな構成
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製造年(下2桁)+月で表記
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例:「835」→1983年5月製造
ここまで古いバッグはないだろう…と思っていませんか?
実はルイ・ヴィトンの素晴らしい製造技術のおかげでこの3桁バッグも現在の中古市場にまだ出回っています。
メゾンの誇りと、大切に扱う気持ちで40年以上経った今でも現役バッグとして活躍しています。
1985年~1989年:製造国情報の追加
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製造国コードの導入
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例:「864SL」→1986年4月にフランスで製造
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製造国コードの位置は不統一 ※1989年に製造国コードが先頭に統一されました。
1990年~2016年:システムの精緻化
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製造工場+4桁の数字
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1・3番目の数字:製造月
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2・4番目の数字:製造年
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例:「MI1928」→1998年12月製造
2017年~:週単位管理への移行
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製造工場+4桁の数字
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1・3番目の数字:製造週(52~54週/年)
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2・4番目の数字:製造年
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例:「DU0137」→2017年1月(3週目)製造
1年の間での週は年によって違いますが、52~54週です。
もし、お手元にFL8108のように54週を超えた、ありえない数字が記載されていたら…そのバッグは偽物と断定されてしまうでしょう…
2020年あたり~現在
正確な情報がつかめていませんが、2020年あたりからコピー製品対策として「ICチップ」が内蔵されたルイヴィトン製品が流通し始めています。
※バッグによって時期が異なり、2024年でもシリアルが確認されているものもあります。
ICチップが搭載された製品には製造番号(シリアル)が記載されていません。
偽造製品との戦いがデジタル技術を使用し新たな局面を迎えています。
詳しくは別記事にまとめてありますので、ご興味あればこちらの記事もご覧ください。
まとめ
ルイ・ヴィトンの製造番号は、単なる製造管理システムではありません。それは、ブランドの歴史と品質へのこだわりを物語る重要な要素なのです。
時代とともに進化を続けるこのシステムは、ルイ・ヴィトンの品質管理と真正性への揺るぎない姿勢を表しています。
目立たない場所に隠されている製造番号には150年以上にわたってラグジュアリーの真髄を追求してきたルイ・ヴィトンの歴史が刻まれているのです。